第2段階は3回目、5時間目の教習です。
自動車やバイク、自転車や歩行者など、どんな場面でも道路でヒヤッとした経験、ありますよね?一瞬の判断ミスが取り返しのつかない事故につながることがあります。私も危ヒヤッとした経験は一度や二度ではありません。果たして自分は本当に安全に走行できるのだろうか──。
特に大型バイクになると、スピードも重さも増す分、危険を予測して早めに対応する力がもっと大事になってきます。
この記事では、バイク型シミュレーターを活用して街なかに潜む危険を予測し、その危険を回避するためのポイントを詳しく解説します。
私がリターンを達成するまでの第一歩、50歳を過ぎて再びバイクに魅せられた私が、大型自動二輪免許を取得するべく教習所入校から卒業検定、免許取得までをノンフィクションでお届けします。
※普通自動二輪(中型自動二輪)免許保有者が教習所に通って大型自動二輪免許MTを取る前提です。
ポイント
- 5時間目では、実際の道路や教習コース内で体験することが難しい「危険予測」と「危険回避」を、シミュレーターを使用して体験して学びます。
第2段階 5時間目
教習項目
- 危険を予測した運転
他の交通との関わりにおける危険を的確に予測し、危険を回避する運転行動を選べる
教習内容
- 危険を事前に予測する意識を持つ
- 余裕を持った運転行動を心がける
- 視野を広く持つ
- 冷静な判断と柔軟な対応
5時間目はシミュレーター、ヘルメットもグローブも要らず、夏だったので教習所には半袖で行きました。
同じ時間に受講する人が5、6人いて、みんな若い人ばかりでした。シミュレーター室は2部屋あり、同じく大型二輪の方と2人で受講することになりました。
バイク型のシミュレーターにまたがり走らせます。私が使用したシミュレーターはハンドルで曲がる仕組みで車体は傾けません。ゲームですら車体を傾けるのに(セガの「ハングオン」だったかな?)。その代わり、メーターはしっかり動いていて、クラッチ操作も必要でした。
教習の内容は、実際のコースでは体験できない危険予知と危険回避を体験します。
もう一人の方が乗っている様子を見ながら予習をしましたが、いざ自分で走らせてみると見ているよりも難しく感じました。急な車の発進や、バスや見通しの悪い道路の影からの飛び出しなどがありました。事故は起こしませんでしたが、非常に神経を使いました。
バイクを運転していて危険を感じてから停止するまでにいくつもの影響要因があります。
- 空走時間
- 危険を感じてからブレーキをかけるまでの時間
- 通常0.5〜1秒程度
- 運転者の反応速度に依存
- 空走距離
- 空走時間中に車が進む距離
- 車の速度に比例して増加
- 時速60kmなら約16.7m/秒で、1秒間に約16.7m進む
- 制動距離
- ブレーキをかけてからバイクが完全に停止するまでの距離
- タイヤ、路面の状態に大きく影響される
- 速度の2乗に比例して増加
- 停止距離
- 空走距離 + 制動距離
- 車が危険を感じてから完全に停止するまでの総距離
バイクでは、接触による怪我のリスクは自動車より遥かに大きく、最悪の場合は命を落とすこともあります。接触しないまでも転倒するリスクもあり、転倒による怪我も考えなければなりません。走行中の車間距離を取ることの大切さを改めて感じました。
また、二輪車事故の要因の一つに「すり抜け」があると伺いました。すり抜け自体が道路交通法上グレーな行為らしく、もうそんな時代ではないのだと感じました。
まとめ
第2段階の5時間目を受講しました。
ヘルメットもグローブもいらないシミュレーターの教習でした。ゲーム感覚で楽しいものかと思っていたのですが、危険予測と回避はお気軽なものではありませんでした。
教習所では運転者の操作技術に差はあるものの、ある程度安全が確保されている環境で教習を受けています。しかしシミュレーターを使用することで、実際の道路では経験しづらい「危険な瞬間」を体験し、その対処法を学べる貴重な場です。
交差点や車線変更時、他の交通の動きや潜在的なリスクを常に想像したり、速度調整や車間距離を適切に保ち、危険に備えるゆとりが大切です。
サイドミラーや目視確認を組み合わせ、周囲の状況を常に把握する癖をつけ、危険を察知したら、無理をせず、最善の回避行動を選ぶ冷静さを持つことが鍵です。
シミュレーター教習での経験は、これからのバイクライフに大いに役立ちます。実践的な「危険予測」の感覚を身につけ、安全で楽しいライディングを目指しましょう!
免許取得まであと25日です。
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