第2段階は4回目、6時間目の教習です。
順調に教習は進んでいきますが、「昔はバイクを自在に操れたのに、今は思うようにいかない…」そんな悔しさやもどかしさを感じている方もいるかも知れません。
50代になり、再びバイクの魅力に触れた方々にとって、年齢による体力や感覚の変化は避けて通れない課題です。特に教習所で行う高度なバランス走行やスラロームなどは、若い頃のようにはいかず練習が必要だと痛感する瞬間でもあります。
しかし、「年齢=不利」と諦める必要はありません。
この記事では、実際の教習体験を通して得たコツや心構えを具体的にお伝えします。過去にバイクの経験があるからこそ理解できるポイントを押さえ、無理なく技術を向上させる方法を解説します。
読めば、心に余裕を持って教習を受けるためのヒントが得られるはずです。50代だからこその強みを活かし、さらなる成長を目指しましょう。
最後には、「焦らず、気負わず」を合言葉に、教習や検定に臨む自信を持っていただけるはずです!
教習終了後には先輩方の卒業検定を見学することができましたので、少しご紹介します。
私がリターンを達成するまでの第一歩、50歳を過ぎて再びバイクに魅せられた私が、大型自動二輪免許を取得するべく教習所入校から卒業検定、免許取得までをノンフィクションでお届けします。
※普通自動二輪(中型自動二輪)免許保有者が教習所に通って大型自動二輪免許MTを取る前提です。
第2段階 6時間目
教習項目
- 高度なバランス走行など
道路の状況に応じ、安全な速度と方法で余裕のある運転ができる。
教習内容
- スラロームとクランクの曲がり方の違いを理解し習得する
教習も残すところあと2回となりました。初めて朝イチの教習を受けます。当たり前ですが、ロッカーは空いていますね。いつもは前の方の教習が終わってからロッカーが開くので、少し落ち着かない時間がありました。
6時間目はスラロームとクランクの仕上げに入っていきます。車体を傾けて曲がるスラロームと、ハンドル操作を加えて曲がるクランクの違いについて説明を受けました。
- スラローム
4.5m間隔に5本設置されたパイロンを左右交互に通過します
大型自動二輪での目標通過タイムは7秒以内に設定、時間超過1秒毎に−5減点
パイロンへの接触は減点、コースからの逸脱や転倒は即時中断・不合格です
道幅があり、繰り返し切り返すスラロームでは、車体をしっかり傾けて走行します。上半身はそのままのイメージで、下半身はしっかりニーグリップをして車体を振る感覚です - クランク
直角の屈折が2箇所あります
通過タイムの基準はありません
パイロンへの接触と足つきは減点、コースからの逸脱や転倒は即時中断・不合格です
道幅が狭く、左・右と切り返すクランクでは低速走行が求められるため、車体を傾けるよりもハンドル操作が重要になります
外周で練習をした後、それぞれの課題に取り組みました。パイロンに当たることもなく、それなりにできていると感じます。これを何度か繰り返しました。
その後は検定コースを走り、流れの中で精度を上げていきます。スラロームよりも平均台の練習をしたいところですが、平均台は2回走行することができ、どちらも落ちることなく完走しました。ただし、タイムは微妙です。一緒に教習を受けた若い女性のほうが、いいタイムだった気がします。50代になると体幹が落ちてくるためなかなか思い通りにいかない、と念押しされているようです。
検定について少しアドバイスをもらいました。タイムやパイロンがある課題では、練習ではできていても、本番では少しでもいいタイムを出そうと意気込むあまり、失敗する人が多いそうです。できていたことができなくなったり、いつも以上の結果を出そうと意気込みすぎるのは良くないとのこと。体力は落ちても、心の力は上がっているはずですから、気負わず本番を迎えたいものです。
この日の2時間目は大型自動二輪と普通自動二輪の卒業検定が行われました。もちろん見学しましたよ。
大型二輪の人たちは皆さん、とても上手に走っています。この教習所では普通二輪の免許がないと大型二輪の教習を受けられません。免許所有者だけあってとてもスムーズに走っています。普段からバイクに乗っているのかもしれませんね。
普通二輪の人たちの中には、こちらがヒヤヒヤしてしまうような走りを見せる方もいらっしゃいました。坂道発進の半クラッチは、何度も練習しないと感覚がつかめないですよね。スラロームで中止になった方もいらっしゃいました。
何人かの検定を見学させてもらい、帰路につきました。
まとめ
第2段階の6時間目を受講しました。
十分なバイクの操作が要求されるスラロームとクランクでした。メリハリを付けて運転するということは、バイクを操れていることに他なりません。
卒業検定においてスラロームとクランクには、パイロンへの接触と足つきは減点、コースからの逸脱や転倒は即時中断・不合格などの基準が設定されています。スラロームは時間基準もあり7秒以内に通過することを目標としています。
コースからの逸脱や転倒は避ける必要がありますが、タイム超過は減点にはなりますが失格にはなりません。減点なしが理想ではありますが、減点となっても100点満点中70点あれば合格になるので、落ち着いて対応すればいいでしょう。
偶然にも、ちょっと先行く先輩方の卒業検定を見学することができました。「人の振り見て・・・」ではありませんが、参考になるところが多かったです。
短い教習時間の中で、自分ひとりで得られるものは小さいかもしれません。しかし、教官の話を聞いたり、生徒の皆さんの走り方を参考にすることで自分の技術向上につなげることができます。
次回はいよいよ第2段階のみきわめです。
免許取得まであと24日です。
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