今回は教習所編 初回講習と第1段階の1〜2時間目の様子をわかりやすく紹介します。
教習所に通っていたのは35年も前のことなので、初日に何をするのか全く覚えておらず不安でした。この歳になると30年以上も前の経験だと全く記憶に残っていないものです。
初回講習とは、教室で運転適性検査や性格診断を行いますが、難易度など心配することはありません。普通自動二輪免許を持っているので基本はバイクに乗って実技講習を受けるのですが、初回講習とシミュレーターは教室で行われます。
第1段階の1〜2時間目はバイクの基本操作ができるかを確認します。
結論、バイクには乗れます!でも、とても下手くそになっていますよ。
ブランクがあってもクラッチの操作方法は体が覚えています。しかし落ちたことのない平均台(一本橋)で脱輪する、スラロームでバイクを左右に振るのが大変、これが50代です。
私がリターンを達成するまでの第一歩、50歳を過ぎて再びバイクに魅せられた私が、大型自動二輪免許を取得するべく教習所入校から卒業検定、免許取得までをノンフィクションでお届けします。
※普通自動二輪(中型自動二輪)免許保有者が教習所に通って大型自動二輪免許MTを取る前提です。
ポイント
- 初回講習では、運転適性検査と性格診断をしました。
- 1時間目では、外周走行、平均台(一本橋)、スラローム、波状路を走行しました。
- 2時間目では、外周走行、S字、クランクを走行し、急制動を行いました。
初回講習
初回講習とは
- 運転適性検査や性格診断を行います
- 運転適性検査は、繰り返し作業や選択が多く、根気のいる検査です
- 性格診断は、事象(問題)に対してどのような選択をするか、思うかを答える検査です
初日はあいにくの雨でした。心の準備はしたつもりですが、体の準備はどうでしょうか。
ヘルメットを持って長袖を着て車で教習所に向かいます。
高校生のときと比べて年を取りましたが、期待や不安は当時と変わっていないように感じます。
引き起こし、ニーグリップ、クラッチ操作・・・
マニュアル車に乗るのはたぶん25年ぶり。乗ってしまえば体が覚えているかもしれませんが、やってみるしかありません。
教習所につき受付を済ますと、教室に行くよう指示を受けました。教室にはそこそこ年配のおじさんから若い人まで、全員で20人くらいいるでしょうか。
時間になり初回講習が始まりました。講習の内容は、運転適性検査や性格診断を行います。特に難易度など心配することはありません。
運転適性検査は、一定時間に同じ作業を繰り返したり同じものを選択、何に見えるかを答えたりする検査で、根気のいる作業でもあります。というより、根気を試している検査と言えるのではないでしょうか。
性格診断は、事象(問題)に対してどのような選択をするかやどのように思うかを答える検査です。自分が思っていることに一番近いものを直感的に選べばいいと思います。
ここで格好をつけたりすると、本来の自分の性格と違う結果が出て、自分の長所や短所が正しく認識できないことになります。良い結果を出すのではなく、現在の自分の状態を知ることが一番の目的です。
結果は後日、教習原簿に挟んでおくとのことでした。
第1段階 1時間目
教習項目
- 車の取り扱い
安全な運転の前提として、エンジン停止状態における取扱いができる。 - 発信及び停止の仕方
正しい操作手順で発進と停止ができ、バランスが崩れたときの対処の仕方を理解する。 - 円滑な発進・加速
周囲の状況に応じた、確実・安全な発進及び加速ができる。
教習内容
- 引き起こし
- 外周走行
- 平均台(一本橋) 通過が目標で時間計測なし
- スラローム 通過が目標で時間計測なし
- 波状路 通過が目標で時間計測なし
初回講習の教室から二輪専用コースに移動します。コース横には控室があり、プロテクターやゼッケンなどが用意されています。コインロッカーもあり荷物の保管にも心配もありません。
実技教習では外周、コース内を走行しますが、まずは操作に慣れたり感覚を取り戻すことに重きをおいて運転します。
普通自動二輪免許保有者で大型自動二輪MTを受けるのは、私以外にもう一人だけでした。他の人たちは普通自動二輪か小型自動二輪の方で、昔とは違ってATの方もいて、なんだかごちゃ混ぜでいろんな方がいるんだなぁという印象でした。
受講免許ごとのクラスに分かれて、まずは引き起こしです。教官の「重いぞ」という話の後に実際にやってみました。反対側から教官が補助してくれてるの?と思えるほど手間取らずに起こせました。
次は実際にバイクに乗ります。教習車はホンダNC750Lです。750ccですが重心が低く安定しています。教官の話では、通常のタンク位置には収納ボックスがあり実際のタンクはシート下のため安定しているようです。
マニュアル車に乗るのは25年ぶりで、そんなすぐに乗って外周を走ったり、交差点を曲がったりしろって!?
しかしブランクなんて、なんのその。いきなりナナハンに乗れました。
「乗れている!俺、乗れてるよ!」
これは感動です。若い頃の記憶は体が覚えていました。こんなに久しぶりに乗っても、バイクを操れている自分に驚きました。心配していたのは無駄な時間だったようです。
その後、平均台(一本橋)、スラローム、波状路を走りました。平均台は難しかったです。高校生の時には落ちたことがなかったのですが、やってみたら半分くらい落ちてしまいました。スラロームはパイロンに当たらずにできていたと思います。
アクセルを握る右手に力が入っているのを感じます。このままでは右手が疲れてしまいます。
「リラックスしないと」
そう自分に言い聞かせて、力を抜いて走ってみました。
なんだかんだで1時間目が終了、下車して少し休憩を取りました。雨ガッパを着ているせいで背中は汗だく、頭も汗だくでした。もしかしたら、カッパを着ていなくても汗だくかもしれません。
無料で飲み物が用意されていて、それをいただきました。
第1段階 2時間目
教習項目
- 速度の調整
円滑な加・減速及び意識した速度を保つことができる。 - ブレーキ操作
前後輪、エンジンブレーキの特性をつかみ、思いのまま安全かつ円滑で確実な制動ができる。 - バランスの取り方(直線)
直線路を安全にバランスをとり走行できる。
教習内容
- 外周走行
- S字
- クランク
- 急制動 安全な停車が目標で、停止位置は問わない
1時間目から10分ほど休憩を挟んで、2時間目の教習が始まりました。
体操の後にヘルメットをかぶると、湿っていました。かなり汗をかいてる!自分のヘルメットを用意してよかったです。波状路や平均台は難しかったですから。
平均台、S字、クランク、急制動が教習項目です。
S字やクランクを何回か走りましたが、それほど恐怖は感じませんでした。前車との間隔を空けて走ることで、さらに安心感が増します。坂道もとりあえず通過できました。
急制動も何回か試みましたが、止まれるものの操作がめちゃくちゃでした。クラッチを早く切りすぎたり、逆に切らなさすぎて停止時にエンストしたり。
目線についても、もう少し前を見るよう指導を受けました。加速のために外周を少しスピードを上げて走ると、とても気持ちが良かったです。
「ああ、そうだ、これが昔の感覚だ!」
「今すぐにでもバイクで外を走りたい!400ccなら乗れるぞ!」
と思ってしまいました。でも、それでは教習所に来た意味がなくなり、本末転倒ですね。
次は半クラッチを多用したために左手が痛くなりました。リラックスしないといけません。
ギアの入りが悪く、なかなか2速に入らず、3速にも入りにくかったりもしました。
何周かしているうちに思い出しました。エンジンの回転数が低いとギアが入りにくくなることがあったなと。シフト前に少し吹かすと、スムーズに入るようになりました。ああ、これこれ、という感じです。
左足がシフトペダルの下にあるままなのは、昔からの癖でついやってしまいます。街中を走る分にはこれでもいいと思いますが、免許を取るまでは教官の言うことに従うのが無難です。
まとめ
- 初回講習では、運転適性検査と性格診断をしました。
- 1時間目では、外周走行、平均台(一本橋)、スラローム、波状路を走行しました。
- 2時間目では、外周走行、S字、クランクを走行し、急制動を行いました。
初回講習は、運転適性検査や性格診断で、講習というよりも作業のような感じです。後ほど結果をもらいますので、肩肘張らず自分に素直に受ける必要があると思います。
第1段階1時間目は、リターンライダーを目指す方には「バイクってこうだったよな」を思い出す時間だと思えばいいでしょう。若い頃の感覚は体は覚えています。ブランクがあってもクラッチ操作はできますよ。あの時よりももっと慎重に発進できます。そして体力が落ちていることを気づきます。
第1段階2時間目は、S時やクランク、急制動が加わってバイクを操ることを思い出す教習でした。ギアが入りにくいときの対処を思い出したり、昔の経験が蘇ってくることを実感します。
とても疲れましたが、楽しい1日でした。受けた教習の中で一番楽しい日が第一段階の1日目でした。
免許取得まであと47日です。
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