「またバイクに乗りたいなぁ」
「400ccじゃなくてナナハンとかハーレーとか乗ってみたいなぁ」
なんて思った皆さん!私も漠然とぼんやりとずーっと心のなかでくすぶっていました。
でも、思っていたって夢はかないません。行動ですよ。
「ネットで教習所を検索する。教習所のホームページを読む。教習所に電話する。」
一方、大切な時間とお金がかかるのも事実です。わかります。歳を重ねるに連れ、だんだん腰が重たくなるものです。実際に腰も痛いですし。
それでも行動する価値はあります。考えている間に時間は過ぎ、私達は歳を取ってしまいます。思い立ったその時に行動できれば、一番若いときにチャレンジできます。
鉄は熱いうちに打て。情熱が燃え盛っている間に一気に教習を終わらせて、その後はバイクライフを楽しみましょう。
結論。
「中免があれば最短12時間で合格できます」
教習時間は12時間でプログラムされています。それもあの時を思い出す、楽しい12時間。今思うともっと乗っていたかった!
この記事では、50代で大型自動二輪免許を取得するために必要な教習所選びのボイントから、教習12時間の内容、卒業検定、免許取得までを一連の流れでご紹介します。順を追って読んでいけば免許取得までの流れがわかり、疑問や不安もなくなります。
※50代普通自動二輪免許保有者が大型自動二輪教習を受ける前提のため、保有免許により料金や教習内容、教習期間等は異なります。
教習所選び 7つのポイント
大型自動二輪免許を取得するには、教習所に通って技能試験に合格するか、試験場での技能試験に合格する必要があります。
私は自動車教習所で免許を取得することを選びました。理由はMT車の運転から長い間遠ざかっており、運転技術の覚え直しのためにも教習所にしました。実際に多くの人が教習所で教習を受けて免許を取得していることでしょう。
教習所で免許を取った私が7つのポイントから教習所選びを解説します。
大型自動二輪教習 入校から卒業検定、免許証発行まで
※私の体験談のため教習所によって教習内容に違いがあります。
教習時限 | 教習内容 |
---|---|
入校 | 教習の予約の取り方など説明を聞きます |
初回講習 第1段階 1〜2時間目 | 初回講習 運転適性検査や性格診断 1時間目 引き起こし 平均台(一本橋) スラローム 波状路 2時間目 S字 クランク 急制動 |
第1段階 3〜5時間目 | 3時間目 外周走行、坂道、スラローム、一本橋(平均台) 4時間目 ビッグスクーターでのオートマチック車教習 5時間目 みきわめ |
第2段階 1〜2時間目 | 1時間目 卒業検定コース S字、クランクの低速走行 2時間目 卒業検定コース 立ち乗りでスラローム |
第2段階 3〜4時間目 | 3時間目 卒業検定コース 立ち乗りで外周、S字 4時間目 カーブ走行 フロントブレーキロック 信号による回避 急制動 |
第2段階 5時間目 | シミュレーターでの危険予測と危険回避 |
第2段階 6時間目 | スラロームとクランクの曲がり方の違いを理解し習得する |
第2段階 7時間目 | みきわめ |
卒業検定 | |
免許証発行 |
入校
通う自動車教習所が決まれば入校手続きを行います。
多くは教習所のホームページで事前に仮入校の手続きを行い、後日教習所に出向き入校手続きを行います。
入校手続きでは、教習予約の説明を聞いたり、視力検査などを行います。
初回講習 第1段階 1〜2時間目
初回講習では、運転適性検査や性格診断をします。
第1段階の教習ではいきなりナナハンを運転します。1時間目は外周に加え、平均台(一本橋)、スラローム、波状路を、2時間目では外周、S字、クランク、急制動を練習しました。
50代で大型自動二輪免許を取りたい 教習所編 初回講習 第1段階 1〜2時間目
第1段階 3〜5時間目
第1段階3時間目は前回の内容(外周走行、平均台(一本橋)、スラローム、波状路)に加えて、坂道が追加されます。
第1段階4時間目はオートマチック車の運転で、ビッグスクーターでの教習です。
第1段階5時間目はこれまでの教習の習得具合を確認する「みきわめ」です。
50代で大型自動二輪免許を取りたい 教習所編 第1段階3〜5時間目
第2段階 1〜2時間目
第2段階1〜2時間目は、卒業検定コースを繰り返し走って覚えることがメインです。
他にも低速走行や立ち乗りなどバランス感覚が必要な課題も追加されました。
50代で大型自動二輪免許を取りたい 教習所編 第2段階 1〜2時間目
第2段階 3〜4時間目
第2段階3時間目は、卒業検定コースの走行に加え、立ち乗りでのS字走行など通常と異なるバランス感覚が必要な走行をしました。
第2段階4時間目は、速度を変えたカーブ走行、障害物の回避、急制動の練習をしました。
50代で大型自動二輪免許を取得したい 教習所編 第2段階 3〜4時間目
第2段階 5時間目
第2段階5時間目は、バイク型のシミュレーターを使用した危険予測と危険回避です。実写では体験が難しい内容を擬似的に学びます。
50代で大型自動二輪免許を取得したい 教習所編 第2段階 5時間目
第2段階 6時間目
第2段階6時間目では、スラロームとクランクの曲がり方の違いを理解し習得を目指します。
50代で大型自動二輪免許を取得したい 教習所編 第2段階 6時間目
第2段階 7時間目
第2段階7時間目では、最後の教習「みきわめ」です。
実走前に教官から、バイクと車のよくある事故の解説がありました。
- 右直事故
- 車の優先道路への飛び出し
- 急な左折、もしくは左への幅寄せ
バイクは一度事故にアウト大きな怪我をするおそれがあります。周囲の状況はドライバーの考えていることを想像しながら運転することが大切です。
50代で大型自動二輪免許を取得したい 教習所編 第2段階 7時間目
卒業検定
免許証発行
大型自動二輪免許の不安解決! Q&A 10選
新しいことに挑戦するときに不安はつきものです。実際に大型自動二輪の免許を取った私が、あなたの疑問を解決します!
Q1 ブランクがありますが大型自動二輪免許が取れますか?
バイクに乗ったことがない方になら「よく考えて!」といいますが、若い頃にバイクに乗っていた方にはこういいます。
取れます!私が取れたので取れます!
私の場合、マニュアル車は30年近くブランクがありました。しかし教習1時間目でナナハンの教習車に乗ったところ、運転もクラッチ操作もできました。昔取った杵柄、体は覚えています。
50代は身体的にも精神的にも充実した時期、大型二輪免許取得は素晴らしい挑戦であり、十分に実現可能な夢です。不安や疑問は、正確な情報と準備で解消できます。あなたの人生に新しい彩りが加わり、喜びや思い出が増えるチャンスだと前向きに捉えてください。夢に向かって一歩を踏み出す勇気を持ったその先には、自由で楽しいバイクライフが待っています。
Q2 50代でも体力的に大丈夫?
50代でのバイク免許取得における体力面への不安は、多くの方が感じる悩みです。
多くの教習所では、指導経験豊富な教官の指導で、無理のないペースで練習が進められるよう配慮されています。車体の重さに最初は戸惑うかもしれませんが、教官の適切な指導を受けることで自然と慣れていくでしょう。
また、50代で特に気をつけるべきは筋力よりも疲労の管理です。事前にストレッチや軽いトレーニングを取り入れることで、体力的な不安を解消できます。さらに、現代のバイクは軽量化や低床設計が進み、扱いやすさが格段に向上しているので安心して挑戦できます。
Q3 大型バイクを本当に乗りこなせるか心配です。どうすればいい?
大型バイクを乗りこなせるかという不安は、多くの50代の方が感じる正直な気持ちです。
教習所での練習を通して、徐々に自信と技術を身につけていくことができます。心配せずに、一歩ずつ前に進んでいけば、必ず乗りこなせるようになります。
免許を取ったあとは、最初は無理をせず軽めのモデルから始めることをおすすめします。意外かもしれませんが、大型バイクの重さやパワーは実際の走行中にはそれほど感じられません。自動車と違って体で乗るのがバイクですので、体力や技量にあったバイクからステップアップするのがいいでしょう。
Q4 大型自動二輪免許を取得するのにいくら費用がかかるの?
地域や教習所によっても異なりますので、通えそうな教習所の料金はしっかり調査する必要があります。同じ内容にも関わらず数万円違うのはよくあることです。
普通自動二輪免許(中型二輪)を持っている場合、私の住む大阪でも安いところでは6万円台から高いところでは10万円ほどかかかる教習所もあります。
これに加えて、免許試験料や写真代、交通費などの追加費用も考慮するとよいでしょう。
一方、普通自動車だけお持ちの場合は16〜20万円程度、運転免許を何もお持ちでない場合は20〜26万円程度かかります。教習所によっては何らかの二輪免許がないと大型自動二輪教習が受けられない場合もあります。
取得後の楽しみや長年の夢を実現することを考えれば、これらは十分価値のある投資といえるでしょう。教習内容や設備、サポート体制を考慮して、自分に合った教習所を選ぶことをおすすめします。
分割払いやローンが可能な教習所も多く、金銭的な負担を分散できる場合もあります。しかし、家族の理解や家計への負担を抑えるには、ローンではなくお金を準備してから教習を受けるのがいいでしょう。
教習所選びには「【保存版】大型自動二輪免許 教習所の選び方7選」を参考にしてください。
Q5 教習所の雰囲気は若者ばかりで居心地が悪くない?
私も教習所に足を一歩踏み入れたとき、「生徒も職員もみんな若〜い」って正直思いました。しかし最近の教習所では年齢層が広がり、50代以上の受講者も珍しくありません。
むしろ、人生経験と落ち着きが安全運転につながります。中型免許の経験もあるので、理解も早いでしょう。最近では、バイク教習所でも中高年層の方が増えており、丁寧な指導を受けられます。
Q6 実技はどのくらい難しい?
大型バイクの実技は、最初は少し難しく感じるかもしれません。特に車体の重さやに戸惑うことがあり、低速での操作などは最初のハードルとなるでしょう。しかし、これらは繰り返し練習することで確実に克服できます。
現代の教習所では、中高年の方にも非常に丁寧に対応してもらえます。中型免許の経験を活かしながら、大型バイク特有の操作をマスターしていきましょう。
Q7 どのくらいの期間が必要?
一般的には1〜3ヶ月で卒業される方が多いようです。私の場合は、初回講習から卒業まで1ヶ月半でした。
平日にお仕事をされている場合は週末のみの教習になることが多いでしょう。普通自動二輪所有で大型自動二輪の教習では実技12時間+卒業検定ですので、土日に各1時間ずつ受講した場合でも2ヶ月程度、各2時間受講できればもう少し早く終了することもできます。
しかし、教習は思いのほか体力も気力も使い、50代ではしっかり疲れます。無理に教習を詰め込むのではなく、余裕を持って教習を進めましょう。途中で嫌になっては辞めるようなことになれば、何をしているのかわかりませんので。
Q8 大型バイクの維持費や事故のリスクが高い?
大型バイクの維持費と事故リスクは、多くの方が気になるポイントです。
維持費用としては、車両価格や保険料、定期点検費用、ガソリン代が主な支出となり、年間10万円以上は見込んでおくと安心でしょう。
事故のリスクについては、安全運転を徹底することで、そのリスクを最小限に抑えることができます。大型バイクは実際には安定感があり、高速道路でもゆとりを持って運転できる特徴があります。教習所でしっかりとした運転スキルを身につけることで、自信を持って公道に出ることができます。
万が一の事故に備えて、安全装備も充実させる必要があります。
- 安全性の高いヘルメット
- 肘、肩、背中にプロテクターの付いたジャケット
- 革製のグローブ
- 膝にプロテクターが入ったパンツ
- くるぶしまで隠れるシューズ
一式揃えるにはどうしても費用がかかります。最低でもヘルメットとグローブは必須です。バイク用のジャケットやパンツまで手が出ないという方は、後付のプロテクターも候補です。当初私もインナープロテクターを買いましたが、その後にわずらわしさと見た目でバイク用のジャケットを買いました。
Q9 家族をどう説得すればいい?
50歳でバイクに乗るといえば、家族は反対するかもしれません。最後にして最大の壁かも。しかし、それはあなたが大切だからこそ出てくる言葉であることに違いありません。
「怪我をしたらどうしよう」
「万が一のことがあったらどうしよう」
あなたを思ってくれている家族の気持ちも汲みつつ、あなたの気持ちを伝えましょう。
- 素直に気持ちを伝えましょう
50代で大型自動二輪免許取得を家族に理解してもらうには、まず「もう一度挑戦したい」という気持ちを率直に伝えることが大切です。「人生の新たな挑戦」という前向きな姿勢と、夢を実現したい情熱を素直に伝えましょう。 - 安全性に配慮することを話し安心感を与えましょう
安全性の高い装備を購入することや、ABSなど最新の安全技術を搭載したバイクを選ぶこと、さらには教習以外にも安全運転講習の受講も検討していることを説明するのはいかがでしょうか。具体的な安全対策を丁寧に説明することで、家族の不安を和らげることができます。 - 具体的な計画を説明しましょう
費用や時間の使い方など具体的な計画を説明することも重要です。費用は無理のない範囲で捻出し、教習所は無理のないスケジュールで通う、免許取得後も家族との時間を大切にすると伝えましょう。 - 家族の不安に寄り添いましょう
漠然とした話では不安は解消されません。人は分からないから不安になります。家族の不安を聞き、一緒に解消する姿勢を示すことが信頼を得るポイントです。「一緒に挑戦している」といえば大げさですが、バイク選びなどにも家族の意見を取り入れることで、家族の理解や安心につながるでしょう。
Q10 趣味として続けられるか不安です。どうすればいい?
趣味として続けられるか不安に感じる気持ちは自然なことですが、バイクには年齢を超えたコミュニティがあります。同年代のツーリングクラブや、経験豊富なライダーとの交流を通じて、仲間と一緒に安全で楽しいバイクライフを楽しむことができます。
また、バイクを通じて自然豊かな場所を巡る楽しみや、同じ趣味を持つ人々との交流が広がります。若い頃の思い出の道を再訪したり、新しいツーリングスポットを開拓したりと、バイクが日常に新たな彩りを加えてくれるでしょう。50代だからこそ味わえる、ゆったりとした余裕のあるバイクライフがきっと待っています。
また、一人旅(ソロツーリング)も楽しいものです。自分のペースで予定変更もできますし、ツーリング先の観光地や食事で地元の方との会話も、1人ならではの醍醐味ですよ。
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